遠く離れた実家や、相続したまま使っていない家のことが気にかかっている方は少なくありません。京都府京都市右京区京北を拠点とする「みんなの管理人さん」は、そうした住まいにまつわる気がかりを、依頼した方に代わって引き受けている暮らしのお助けサービスです。
手がけているのは、株式会社百里衆です。京都市郊外の里山「京北」で原木栽培のきのこを育て、「京茸」というブランドを届けてきた会社が、空き家の管理から今住んでいる家の手入れ、離れて暮らす高齢のご家族への見守り訪問までを担っています。日々山や畑に入り、地域の風景を間近で見てきた事業者だからこそ任せられる領域があります。
みんなの管理人さんのこだわり
みんなの管理人さんが大切にしているのは、建物だけを点検して終わりにするのではなく、その家がある地域の暮らしごと守っていくという考え方です。ここでは、サービスの根底にある想いと、訪問のたびに心がけていることをお伝えします。
里山の家と暮らしを次の世代へつなぐ
みんなの管理人さんは、里山に暮らす方々の物件を丁寧に維持し、管理し、次の世代へ引き継いでいくことを使命として掲げています。人の手が入らなくなった里山は健やかな姿を保てず荒れていくという実感を、きのこづくりの現場で受け止めてきたからこそ、家についても同じことが言えると考えております。
誰も住まなくなった家は、風を通す人も、水を流す人もいないまま時間が過ぎていきます。みんなの管理人さんは、そうした家へ定期的に人の気配を届けることで、建物とまわりの景観の両方を守ることを目指しています。里山に暮らす方々の安心を支える一員でありたいという姿勢が、サービス全体に流れています。
依頼した方の分身として家に向かう
みんなの管理人さんが掲げているのは、依頼した方の分身となって家に足を運ぶという役割です。遠方にお住まいで思うように帰れない方の代わりに玄関を開け、部屋を見て回り、気づいたことを持ち帰ります。
訪問は毎月5日と20日ごろを目安に行われ、月に1回の頻度を選んだ場合はそのどちらかに伺う形です。訪問のあとはLINEを通じた手軽な報告が届きますので、離れていても家の様子を受け取りやすいように配慮しております。
相談を重ねて内容を決めるプランづくり
みんなの管理人さんでは、決まった形をそのまま当てはめるのではなく、問い合わせのあとに対面またはオンラインで打ち合わせの時間を設けています。そのうえでプランを作成し、内容にご納得いただいてから契約、サービス開始という順に進みます。
基本の作業に加えて何を頼みたいかは、家ごとに違います。挙げているオプションはあくまで一例で、ご要望を伺いながら組み立てていく方針ですので、こんなことも頼めるだろうかと迷うことがあれば、ぜひご相談ください。
みんなの管理人さんのおすすめポイント
空き家の管理を頼める先はいくつかありますが、みんなの管理人さんには地域で事業を営む会社ならではの特徴があります。ここでは、依頼を検討する方の視点から、サービスの見どころを整理します。
目的に合わせて選べる3つのコース
みんなの管理人さんには、基本コース・簡易コース・サポートコースという3つの区分が用意されています。どこまで見てほしいか、家の中に入る必要があるかどうかによって選び分けられる作りだそうです。
- 基本コースは屋内と屋外の両方が対象です。内部の巡回点検や全室の換気、通水、雨漏りやシロアリの確認、鍵の預かりまで含まれます。
- 簡易コースは屋外が対象です。外観の点検やちょっとした清掃、たまった郵便物の整理と転送に対応します。
- サポートコースも屋外が対象です。外観の確認や清掃に加え、京茸の青果物を届けてもらえます。
基本コースと簡易コースにはLINEを使った訪問の報告が含まれ、サポートコースでも依頼された方が離れて暮らしている場合には報告が届きます。実家や別荘になかなか行けない方や、室内の状態まで確かめておきたい方は基本コース、外の様子だけでも知っておきたい方は簡易コースというように、気がかりの中身で選べる形です。田舎で暮らす親御さんの様子が気になる、畑や山林を時々見てほしい、いざというときに頼れる人がほしいという相談は、サポートコースが受け皿になっているそうです。
京北から京都市内や亀岡市、南丹市までをカバー
対応しているのは、右京区京北の全域に加え、大森・小野郷・中川・杉坂・真弓といった地域、そして京都市内や亀岡市、南丹市に広がる範囲だそうです。市街地の住宅から山あいの集落にある家まで、幅広い立地が対象になります。
空き家の管理を頼もうとすると、山側の地域は対応の範囲から外れてしまうことがあります。みんなの管理人さんは京北に拠点を置いているため、市街地から離れた場所にある家でも相談しやすいところが心強い点です。
管理から不動産の相談へとつながる
みんなの管理人さんでは、物件の売却や賃貸についての相談も随時受け付けているそうです。しばらく管理を続けた先で、家をこの先どうするか考える段階が来たときにも、同じ窓口で話を進められます。
運営元の株式会社百里衆は、移住してくる方を受け入れるための不動産賃貸にも取り組んでいます。京北地域に住みたい人と、使われていない家とをつなぐ動きの中にこのサービスがあることは、家を手放すかどうか決めかねている方にとって一つの安心材料になりそうです。
オプションで広がる暮らしのお手伝い
みんなの管理人さんには、基本の作業のほかにも相談できる項目が幅広くそろっています。建物の中の困りごとから敷地まわりの手入れまで、生活に密着した内容が並びます。
- 草刈りや剪定、樹木の伐採、害虫の駆除といった敷地まわりの作業
- 設備の点検やおそうじ、傷んだ箇所の修繕、リフォームの相談
- 不要になった品物の整理、買い物の代行、必要なときの臨時の訪問
- 仏壇やお墓のおそうじ、報告の書類を紙で受け取りたいときの発行
ここに挙げたものは一例で、ほかに希望があれば相談に応じてもらえるそうです。家の管理を続けていると次々に細かな用事が生まれますが、そのつど別の相手を探さずに済むのは、遠方に住む方にとって助かる仕組みです。
きのこづくりで培った地域とのつながり
みんなの管理人さんの土台にあるのは、京北で続けられてきたきのこづくりです。きのこを育てる原木を伐り出し、どんぐりを拾って苗を育て、そしてまた植えるという循環の中で、里山の保全そのものに関わってきた事業者だそうです。
山や田畑の様子を日常的に見ている人が家を見に来てくれることは、遠方の家族にとって大きな意味があります。草木の伸び方や周囲の変化にも気づきやすく、地域の中で顔の見える相手に任せられる点は、離れて暮らす家族の不安をやわらげてくれます。
京都で空き家や実家の管理を任せる先を選ぶときの視点
空き家の管理を代行するサービスは内容に幅があり、同じ「管理」という言葉でも見てもらえる範囲は先によって異なります。ここでは、京都で実家や別荘の管理を任せる相手を検討するときに、あらかじめ確かめておきたい観点を整理します。
どこまで見てもらえるかを確かめる
屋外だけを見る内容か、家の中に入って点検まで行う内容かは、サービスによって分かれます。屋内まで対象になると、換気や通水によって空気と水まわりの状態を保ちやすくなり、雨漏りやシロアリのように内側から進む傷みにも気づきやすくなります。
一方で、草木が伸びて近隣に迷惑をかけないようにしたい、郵便物がたまって留守だと分かる状態を避けたいという場合は、外まわりの確認と清掃、郵便物の整理といった内容で足りることもあります。家の使い方と気がかりの中身を書き出してみると、必要な範囲が見えてきます。
訪問の頻度と報告の受け取り方
管理を任せたときの安心感は、訪問の回数と報告の分かりやすさで決まります。月に1回なのか2回なのか、いつごろ伺うのかがはっきりしていると、家族の間でも予定を共有しやすくなります。
報告をどう受け取れるかも確かめておきたい点です。写真を添えたメッセージがその日のうちに届く形であれば、離れて暮らしていても状況をすぐに把握できます。手元に残る紙の報告が必要になる場面もありますので、そうした求めに応じてもらえるかを最初に聞いておくと安心です。
相談できる範囲の広さと地域への近さ
管理を続けていると、草が伸びた、設備が壊れた、荷物を片づけたいなど、依頼した時点では想定していなかった用事が生まれます。基本の作業に加えてどこまで相談できるかは、長く任せるうえで効いてきます。
拠点が家の近くにあるかどうかも見ておきたいところです。何かあったときに駆けつけられる距離であること、そして地域の事情や気候をよく知っていることは、住まいの管理を代行する相手として大きな安心につながります。
まとめ
みんなの管理人さんは、京都府京都市右京区京北下弓削町を拠点に、空き家の管理や今お住まいの家の手入れ、離れて暮らす家族への見守り訪問を担うサービスです。運営する株式会社百里衆は、代表取締役の宮西真也様のもとできのこブランド京茸を育ててきた会社で、里山と人とをつなぎたいという理念が住まいを守る仕事にも通っています。
屋内まで見てほしいのか、外まわりの様子だけ知っておきたいのかによってコースを選べ、草刈りや修繕、不要品の整理といった相談にも応じてもらえます。京北の全域から京都市内、亀岡市、南丹市までが対象ですので、実家や別荘のことが気がかりな方は、まず打ち合わせの場で希望を伝えてみてはいかがでしょうか。