広島県世羅町で米づくりを続ける農事組合法人すなだ

広島県のほぼ中央、標高およそ400mの世羅台地に広がる世羅郡世羅町で、地域の水田を守りながら米づくりを続けているのが農事組合法人すなだです。地元の有志が集まって立ち上げられた集落営農の法人で、代々受け継がれてきた農地を次の世代へつないでいくことを何よりも大切にしています。

世羅台地では、米作を軸とする水田農業が古くから営まれてきました。梨や松茸の名産地という顔も持ち、山あいの豊かな自然に包まれた地域です。新米を農家直送で味わいたい方や、世羅のお米を通販で探している方に向けて、農事組合法人すなだがどのような風土のもとで、どんな作物をどのように育てているのかをご紹介します。

農事組合法人すなだのこだわり

農事組合法人すなだが設立されたのは平成20年10月のことで、砂田地区の有志が力を合わせて立ち上げた法人です。組合員はおよそ30名を数え、人口減少と高齢化が進むこの地域で農業を支える存在として、水稲を軸に多彩な作物を育てております。ここでは、土地の生かし方、作付けの考え方、生産の体制という三つの視点から、日々の農業に込めているこだわりをお伝えします。

世羅台地と砂田地区の風土を生かした米づくり

農事組合法人すなだが拠点を置くのは、標高634mの男鹿山を背後に控えた砂田地区です。男鹿山の山頂付近には初夏になると町花のスズランが花を咲かせ、日本におけるスズランの南限地としても知られています。この一帯は寒暖差が比較的大きく、一年を通して稲作に適した気候に恵まれた場所です。

砂田という地名が示すとおり、この地区は砂地で水はけが良いことが特徴で、その土壌がさまざまな農作物の豊かな実りを支えています。農事組合法人すなだでは、こうした自然条件を丁寧に読み取りながら、土地の力を生かした栽培に配慮しております。

特別栽培米コシヒカリを軸にした作付け

水稲事業の中心となっているのは、主食用の特別栽培米「コシヒカリ」です。農薬などの使用を抑えた栽培に取り組み、その姿勢が広島県の認証する「安心!広島ブランド」として認められています。主食用水稲の作付面積は約15haにおよび、餅米の「ヒメノモチ」や飼料用の稲も手がけています。

近年は、高温による障害に強いとされる「にじのきらめき」や「しきゆたか」への品種転換にも取り組んでおり、気候の変化に向き合いながら安定した品質を保つことを目指しています。食卓に届く一粒一粒を思い浮かべながら、品種選びの段階から工夫を重ねています。

育苗から籾摺り・乾燥まで手がける一貫した生産体制

農事組合法人すなだでは、苗づくりの工程を自分たちの手で行っています。種籾の消毒に始まり、浸種、催芽、播種、育苗機での管理と段階を追って進め、その後はビニールハウス内のプールと灌水設備で苗の状態を見守ります。稲の一生の出発点となる時期だからこそ、細やかな管理に配慮しております。

収穫後の工程も外部に任せきりにせず、大型乾燥機と籾摺機、そして色彩選別機を備えて自分たちで仕上げまで行っています。乾燥から調製までを一貫して管理することで、品質の整った玄米を届けることを目指しています。栽培から出荷までの流れを把握したい方は、ぜひお問い合わせください。

農事組合法人すなだのおすすめポイント

農事組合法人すなだの取り組みを外から眺めると、お米づくりの枠にとどまらない広がりと、地域そのものを支えようとする姿勢が見えてきます。ここからは第三者の視点で、作物の多様さ、集落営農としての歩み、設備や技術への向き合い方、そして訪ねやすさという観点から、注目したいポイントを取り上げます。

水稲だけでなく野菜や果樹にも広がる作物

農事組合法人すなだが育てているのはお米だけではありません。アスパラガスはビニールハウスと露地栽培を合わせて約55aで栽培され、ぶどうは約19aの園地で主にピオーネを生産し、近年はシャインマスカットにも取り組んでいるそうです。

さらに秋キャベツも20aほど作付けされており、品評会では毎年良い評価を得ているそうです。米作を土台としながら野菜や果樹まで手を広げることで、一年を通じて畑と向き合う体制ができあがっている点は、生産者としての層の厚さを感じさせます。

集落営農として地域の農地を守り続ける姿勢

農事組合法人すなだの成り立ちをたどると、2007年に土地改良区の役員が中心となって集落営農の法人化を模索し始めたことが出発点になっています。翌年には地区の有志による会が結成されて具体的な検討が進み、地区内の五か所で説明会を開いたうえで、平成20年10月12日に法人が設立されました。

設立当初から組合員機関誌を発行するなど、地域の中で情報を共有する取り組みも続けられてきました。現在は代表理事の木原民雄様のもとで、地域農業の未来を創造する営農集団として歩みを重ねているそうです。一戸ずつでは守りきれない農地を、集落全体で受け止めようとする発想が根底にあります。

設備の更新と新しい技術の導入に前向きな体制

歩みを見ていくと、籾摺り機や籾乾燥機の更新、育苗プールのコンクリート化、ビニールハウスの増設など、設備への投資が段階的に重ねられてきたことがわかります。作業の質を安定させるための地道な積み上げが、そのまま作物の品質につながっているといえます。

機械面ではGPSを搭載した田植機や自動運転システムを取り入れ、空中散布用のドローンも導入されているそうです。人手の確保についても新しい働き方の仕組みを活用しており、限られた担い手で広い農地を守るための工夫が続けられています。アスパラガスの収穫スタッフの募集情報も公式サイトで案内されています。

世羅町の拠点と問い合わせのしやすさ

拠点は広島県世羅郡世羅町別迫706-2にあります。車で向かう場合は尾道自動車道の世羅IC、あるいは甲奴ICが最寄りで、公式サイトには高速道路の出口から現地までの道順が方向別に細かく書かれているため、初めて訪ねる方でも迷いにくくなっています。

問い合わせフォームは、一般の方向けと業者の方向けに分けて用意されています。立場に応じた窓口が最初から示されていることで、質問や相談を送るときの心理的なハードルが下がる点も、利用者にとってありがたい配慮だといえます。

新米や農家直送のお米を通販で選ぶときの視点

お米を通販で取り寄せる方法が身近になり、産地や生産者を選んで購入できるようになりました。とはいえ選択肢が多いぶん、どこを見比べればよいのか迷う方も少なくありません。ここでは特定の生産者に限らず、産地直送のお米を選ぶときに一般的に押さえておきたい視点を整理します。

産地の気候や土壌を確かめる

お米の味わいは、栽培される土地の気候や土壌に大きく左右されるといわれます。昼夜の寒暖差や標高、水はけの良し悪しなど、産地がどのような環境にあるのかを紹介しているサイトであれば、その土地ならではの個性を思い描きながら選ぶことができます。

栽培方法と乾燥調製の体制に注目する

どのような栽培方法で育てられたのか、また収穫後の乾燥や籾摺り、選別といった調製の工程をどこまで自分たちで行っているのかも、品質を見極めるうえで参考になります。第三者機関や自治体の認証を受けているかどうかも、判断のよりどころのひとつになります。

生産者の発信する情報に目を通す

作業の様子やお知らせを日常的に発信している生産者であれば、田んぼの状態や取り組みの姿勢が伝わってきます。新米の時期に取り寄せたいと考えている方も、ふだんからどんな農業が行われているのかを知っておくと、納得感を持って選びやすくなります。

まとめ

農事組合法人すなだは、広島県世羅郡世羅町の砂田地区を拠点に、特別栽培米コシヒカリを軸とした米づくりと、アスパラガスやピオーネ、キャベツといった作物の栽培を続ける集落営農の法人です。約30名の組合員が力を合わせ、育苗から乾燥調製までを自分たちの手で担っています。

寒暖差の大きい世羅台地の気候と、水はけの良い砂地の土壌という恵まれた条件のもと、設備の更新や新しい技術の導入にも取り組みながら、地域の農地を次の世代へつなぐ歩みが重ねられています。公式サイトではオンラインショップも案内されており、作物や取り組みの詳細を確認できます。

世羅台地で育まれたお米について知りたい方は、生産者自身が発信している情報にふれてみることをおすすめします。

世羅のお米や通販について詳しくは農事組合法人すなだの公式サイトへ。

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